リフォームとは?リノベーションとの違いやメリット・デメリットも解説

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2024年12月19日
リフォームとは?リノベーションとの違いやメリット・デメリットも解説
最近は「リフォーム」や「リノベーション」など似たような言葉が使われて、何が違うのか疑問に感じる方もいると思います。また、リフォームを考えていても何から手をつけたらいいのか分からない…という方も多いのではないでしょうか。 この記事ではリフォームについての概要や流れをご紹介しています。リフォームをお考えの方はぜひご参考ください。
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ライター:のはら

目次

リフォームとは

リフォームとは、古くなったところや破損したところを修繕し、「マイナスの状態を元に戻す」ことです。賃貸住宅では退去時に原状回復(入居したときの状態に戻すこと)をしますが、これもリフォームに含まれます。

そのため、リフォームは基本的に建物の構造は変えずに一部を工事することを指します。


また、よく比較される言葉にリノベーションがありますが、リノベーションは原状よりもより良い状態に改修することです。現状でも問題はない場合に、プラスαで良い状態にするということになります。また間取りを変えて、大規模に工事をする場合もリノベーションといいます。

リフォームのメリット・デメリット

住宅の修繕をするにあたって「リフォームにするべきなのか、いっそ建て替えのほうがいいのか…」と悩んでいる方もいると思います。ここでは建て替えと比較しつつリフォームのメリットとデメリットをご紹介します。

メリット
・住みながら工事ができるので引越しが不要
・建て替えやリノベーションと比べて経費が安く済む
・建て替えやリノベーションと比べて工事期間が短い
・建物の土台は変わらないので住み慣れた家の雰囲気を残せる
デメリット
・間取りの変更など大幅な工事はできない
・リフォームローンは金利が高く返済期間が短い

リフォームは内容にもよりますが、住みながら工事が可能です。

またリフォームだと工事期間は1ヶ月~3ヶ月と短く、経済的にも負担が少ないのがメリットといえます。

反対に建て替えやリノベーションと違い、リフォームは施工できる範囲が限られているので大幅な工事ができません。

またリフォームローンは、住宅ローンと比べて審査はゆるいですが金利は2倍ほどかかってしまいます。借り入れ期間も住宅ローンは35年ほどですが、リフォームローンは15年ほどと短いのも特徴です。

リフォームの流れ

リフォームを依頼する業者によって細かな流れは異なりますが、大まかな流れは以下のようになります。

1.リフォームの目的を明確にする
2.どのような設備・デザインにするか情報を集める
3.施工業者に問い合わせて相談する
4.プランを決めて見積もりを出してもらう
5.工事

1.リフォームの目的を明確にする

まずは家族で話し合って具体的にどのような不満があるのか、予算を抜きにして挙げていきましょう。

そこから解決したい不満に優先順位をつけていくと、最低限のリフォームに収めやすいです。

2.どのような設備・デザインにするか情報を集める

目的を明確にしたら、どのような設備やデザインがあるのか情報を集めます。リフォーム会社のホームページで施工事例を見たり、ショールームに行ってみるのもおすすめです。

また資料があればまとめておくと、業者に相談するときに便利です。

3.施工業者に問い合わせて相談する

ある程度、リフォームのイメージが決まったら施工業者に問い合わせます。リフォームを行う業者は近所の工務店やハウスメーカー、またリフォームを専門に行っている業者や設備メーカーです。業者選びについては後ほど詳しく説明します。

4.プランを決めて見積もりを出してもらう

ほとんどの業者は家を実際に見て、概算の見積もりを出してもらうまでは無料です。見積もりの内容や提示されたプランが要望に合っているかをよく確認しましょう。

この時だと工事内容の修正がきくので、不明な点があれば遠慮なく聞くのが大切です。

5.工事

工事中は見積もり通りの資材が使われているか、様子を見てチェックするようにしましょう。もし不備な点があれば、料金を払う前に直してもらいます。

また、万が一工事中に内容を変更したくなった場合は、担当者と再度相談しましょう。場合によっては割高になったり、再度契約書を交わす必要があります。

また工事後に不備があった場合も、担当者に連絡を取るようにしましょう。

リフォームをするときの注意点

リフォームで失敗しないためにも以下の点に注意しましょう。

・複数社から見積もりをとる
・書面をよく確認する
・古いとシロアリ修繕費用がかかることがある

複数社から見積もりをとる

リフォームは値段が決まっておらず、業者によって値段が異なります。妥当な価格帯を知るためにも、複数社から相見積もりをとりましょう。

見積もりをとる業者は2社~5社が適切です。ただ業者が多いと、対応が混乱してしまうので、3社で比較すれば十分といえます。1社に絞ったあとは他の業者に断りの電話を入れる必要があります。

また相見積もりをするときは、どの業者も同じ工事内容で伝えましょう。ちなみに相見積もりであることを伝えると、安い価格を提示してもらいやすくなります。

書面をよく確認する

リフォームで見積もりをとったとき、見積書で○○一式と表記される場合があります。本来はこの一式の中に明細があるのですが、記載されていない場合は内容を確認すると安心です。どの機器や資材をどのくらいの数量使うのか、記載してもらうことでトラブルを防ぐことができます。

また変更の希望などがあれば、書面で残しておくことが大切です。認識の違いや追加費用などのトラブルを防ぐことに繋がります。

古いとシロアリ修繕費が必要な場合がある

リフォームで多いのが「解体して初めてシロアリ被害が確認された」というケースです。リフォームでは古い設備と入れ替えるために、一部解体する場合がありますが、そのときにシロアリ被害が発覚する場合があるのです。シロアリ被害はキッチンや洗面所、またお風呂場などの水回りのリフォームで発覚することが多いです。

「自分の家は大丈夫」という方も多いと思いますが、実際2013年に行われた国土交通省の『シロアリ被害実態調査報告書』によると5件に1件はシロアリ被害にあっているという結果が出ています。

シロアリ被害が確認された場合、柱などの主要部分が含まれていたとして約10万円~20万円の修繕費用が追加されます。身近な問題ではありますが、追加費用がかかる場合があるということは覚えておきましょう。

リフォームで補助金ってあるの?

リフォームでは補助金や減税などの制度を利用することができます。ただし年度や施工時期によって利用できる制度が異なるので、詳しくはそれぞれの制度の公式ページを確認するようにしてください。ここではその一例をご紹介します。

種類利用できる制度(例)概要
バリアフリーのリフォーム介護保険20万円を上限に自己負担金1~3割で工事可能
省エネ・エコ高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業戸建ては120万円、集合住宅は15万円を上限に3分の1以内を補助
次世代省エネ建材支援事業戸建ては200万円、集合住宅は125万円を上限に2分の1以内を補助

また自治体によっては節水トイレに変えた場合や、危険なブロック塀を撤去した場合の費用を補助しているところもあります。ただしいずれも施工時期や建物の状態などに条件があります。詳しくはお住まいの自治体に確認しましょう。

リフォームの業者を選ぶポイント

実際にリフォームを依頼するとき、大きな買い物ということもあり「業者選びで失敗したくない」という方も多いと思います。業者選びのポイントは以下の通りです。

・大規模ならハウスメーカーか工務店
・建設業許可証があるか
・ホームページに施工実績があるか
・リフォーム瑕疵保険に加入しているか

大規模ならハウスメーカーか工務店

リフォームで問い合わせる業者は以下の通りです。基本的には住宅の一部をリフォームする場合、リフォーム専門業者が費用を安くできるのでおすすめです。ただし、耐震など住宅の構造に関わるリフォームだと、ハウスメーカーほうが専門性があります。工務店は得意分野が業者によって異なるので、希望のリフォームと合っているか確認が必要です。

業者        概要
リフォーム専門業者地域密着型の中小企業が多いです。
外壁や屋根、壁紙の張り替えなどどこかに特化した業者もありますが、リフォーム全般を得意としている業者もあります。携わる業者が少ないので、費用を安くできます。
大手ハウスメーカー住宅メーカーの子会社として展開していることが多く、ブランドイメージもあるので安心感があります。大規模なリフォームのときにはおすすめです。ただし関わる人が多くなる分、費用は高めです。
近所の工務店じつはハウスメーカーに依頼した場合でも実際に作業を行うのは工務店の場合が多いです。直接工務店に依頼するとその分手数料がかからないので費用を安くできます。内装や外構工事など広い分野を施工できる傾向があります。
住宅設備メーカーキッチンやトイレ、システムバスなど、希望のメーカーが決まっている場合は、直接住宅設備メーカーに相談するとスムーズです。(例 TOTOなど)

建設業許可証があるか

建設業許可証とは、500万円以上の工事で必要になるものです。リフォームの多くは500万円にも満たないので、必ずしも建設業許可証がある業者を選ぶ必要はありません。しかし、建設業許可証を取得していることが、幅広い工事をしているという判断基準になります。

ホームページに施工実績があるか

信頼できる業者を選ぶ基準として、施工実績で「どのような工事を行っているか確認する」ことも効果的です。施工実績を見ていると、その業者がどの箇所のリフォームに特化しているのか知ることもできます。珍しいものだと天然石を使用した施工事例などを掲載しているところもあります。

また施工実績の載せ方を比較するのも、業者選びにおける一つのポイントです。どこをどのように施工したのか分かりやすく載せていると、その業者の提案力が期待できます。

リフォーム瑕疵保険に加入しているか

リフォーム瑕疵保険とは、万が一工事で瑕疵(欠陥)が見つかった場合や業者が倒産した場合に損害分の金額を受け取ることができる保険です。

リフォームにおける瑕疵とは、契約を交わした通りの性能や品質に満たしていないことを指します。例えば、屋根のリフォームをした後に雨漏りが発生するなどです。この場合、防水性能を果たしていないため対象となります。

また加入するのは、サービスを受ける側の私たちではなく業者側です。そのため、業者を選ぶときは万が一のときを考えて、リフォーム瑕疵保険に加入している業者を選ぶと安心です。

まとめ

リフォームは構造自体は変えずに建物の一部を修繕することです。キッチンや浴室など、一部気になる箇所がある場合は現状の問題点を明確にして業者に依頼しましょう。

この記事のまとめ
・リフォームは問題がある箇所を修繕すること
・予算の範囲内に収めるためにリフォームの目的を明確にする
・様々な注意点があるが不明な点は業者によく確認することが大切

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