リビングのリフォーム費用一覧|工事内容とリフォームの注意点

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2025年1月31日
リビングのリフォーム費用一覧|工事内容とリフォームの注意点
「古くなってきたからリビングの雰囲気を変えたい」 「ライフスタイルが変わるのでリフォームしたい」 リビングは多くの人が集まる場所ということもあり、居心地よく過ごしやすいようにしたいという方も多いと思います。 リビングをリフォームするといっても壁や床、照明、間取りなどリフォームできる場所は様々です。そこでこの記事では、リフォームの場所ごとに費用や内容をまとめています。リビングのリフォームを検討している方はぜひご参考ください。
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ライター:のはら

目次

リビングリフォームの種類と費用

リビングのリフォームにかかる費用は以下の通りです。

リフォームの種類 費用
壁紙の張替※1 天井:2万5,000円~6万円
壁面:6万5,000円~15万円
床材の張替 15畳:10万円~20万円
床暖房の設置 12畳:80万円~120万円
間仕切りの撤去 18万円~30万円
壁面への収納の設置 10万円~60万円
間接照明の設置 50万円~70万円
コンセントの増設 5,000円~3万円
室内ドアの変更 8万円~13万円

 ※1 15畳の場合で壁面積約65㎡と天井面積約25㎡に施工する場合

 

リビングをどこまで変えるかによってかかる費用も異なります。またそれぞれのリフォーム内容にもいくつか方法があり、使う資材のランクによっても費用が幅があります。それぞれの工事内容について詳しく見ていきましょう。

天井・壁紙の張替

リビングは人が集まり、長時間過ごす場所でもあります。お客さんを通す場所でもあるので、落ち着いた色の壁紙を選ぶのが一般的です。壁紙は安いものだと1㎡あたり約1,000円~1,500円前後、高い壁紙だと約2,000円~2,400円となります。

柄ものや色のついた壁紙は一部にアクセントとして使うと、メリハリのある仕上がりになります。また床の色が濃い場合は、壁紙の色も暗くしてしまうと重たい雰囲気になるためできるだけ明るい壁紙を選ぶとよいでしょう。

また機能性壁紙を選ぶのも効果的です。機能性壁紙には吸湿できるタイプや、防臭タイプ、撥水性のある防汚タイプなどがあります。ペットのいるご家庭だと引っかきキズに強い壁紙にするのもおすすめです。

ほかに壁紙以外だと珪藻土や漆喰などの塗り壁にするという方法もあります。材料費自体は壁紙とあまり変わりませんが、人件費が高くなるので塗り壁のほうが費用がかかります。リビングの壁を珪藻土や漆喰にする場合の費用は、約30万円~40万円です。

壁紙についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

床材の張替

リビングはフローリングやカーペットが使われることが多いですが、フローリングの張替だと費用は約10万円~20万円です。また床材はリビングの使用状況によって向いている資材が異なります。

例えばリビングで座って過ごすことが多いなら、無垢フローリングなどの柔らかみのある資材が向いています。逆に犬などのペットがいる場合や普段スリッパで過ごすことが多い場合はタイルや大理石などのキズに強い硬めの資材が適しています。小さなお子さんがいるご家庭は防音効果のあるカーペットにするのもよいでしょう。

また床暖房を設置する場合は、床暖房対応の床材を選びましょう。床暖房を施工できるリフォーム会社では多くの場合床材も紹介しているので、「こういうフローリングで施工できるか」などの希望があればリフォーム会社に相談するとイメージ通りになりやすいです。

床暖房の設置

リビングに床暖房を設置する費用は12畳で80万円~120万円です。床暖房は電気式と温水式があり、電気式のほうが温水式よりも10万円~20万円ほど安くなります。

電気式は初期費用は安いですが、毎月の電気代が高くなってしまうのでランニングコストは高めです。温水式は電気式と比べて広範囲への施工ができますが、電気式よりも初期費用は高めです。費用で選ぶ際は初期費用とランニングコストの両面を考慮するようにしましょう。

さらに床の上から直貼りで床暖房をつけることもできます。床下に設置する場合は一度床材をすべて剥がして貼りなおす必要がありますが、直貼りだとその分の工数を削減できます。そのため、費用も床を全面貼り替えるときと比べて1畳につき3万円~5万円ほど安いです。

間仕切りの撤去

リビングの間取り変更工事で多いのは壁を撤去して、他の空間と一体にすることでスペースを広げる工事です。間仕切りの撤去は約18万円~30万円で行うことができますが、壁が大きい場合は50万円~100万円ほどかかる場合もあります。工期は約5日~7日です。

壁を撤去する場合、その壁が住宅の構造に関わる部分でないことを確認しましょう。ツーバイフォー工法の建物だと、構造部分の壁を撤去することで住宅の強度が弱まる可能性があります。

ツーバイフォー工法とは、柱で支えるのではなく壁で建物を支える構造にする建築方法です。ダンボールのような箱型の住宅をイメージしてもらうとわかりやすいと思いますが、面で支える構造なので壁を撤去すると強度が落ちる恐れがあるのです。

ただしツーバイフォー工法の住宅でも、構造部分でない壁は撤去しても問題ありません。リフォーム会社に施工が可能なのかを確認するようにしましょう。

壁面への収納の設置

リビングに収納を設置する方法として、壁面に沿う形で一面に収納を設置する方法と壁に埋め込むかたちで設置する方法があります。

壁沿いに収納を設置する場合の費用は5段棚だと約3万円で施工できます。壁に埋め込むかたちで設置する場合は、壁の解体を行う必要があるため費用は高めです。費用は幅1m、高さ2mの棚で約10万円です。

また扉をつけるのかによって5万円~13万円ほど費用が違ってくるので、費用を抑えたい場合は扉無しにすることをおすすめします。最近では取っ手無しで押すだけで扉が開くようなタイプもあるので、収納とわかりにくいような見た目にするなら取っ手無しの収納を設置しましょう。

間接照明の設置

間接照明は直接空間を照らさずに壁などを照らし間接的に周囲を明るくする照明です。直接光が目に入らないので、リラックスしやすい雰囲気を作る効果があります。また間接照明の陰影によって照らされた箇所が立体的に見えることで、空間に奥行を持たせることができ広く感じさせることもできます。工事費用は約50万円~70万円です。

またリビングはダイニングと近い場合や、食事をすることもあるでしょう。食事を美味しくみせるために、照明の色は電球色~ややクリームがかった白色が向いています。

リビングに間接照明を設置する場合、天井付近に施工する場合もありますが、掃除のしやすさを考える必要があります。電球やLEDが切れた場合も取替えがしやすいように構造をリフォーム会社に確認しておきましょう。

ちなみに間接照明だけだと光源が少なく、暗く感じてしまうので、間接照明とは別にダウンライトなどのメインとなる照明を設置するのがポイントです。

ほかにも間接照明を設置する場所にコンセントなどがあると影になってきれいに見えない場合があるので、コンセントの場所や家具の場所も考慮する必要があります。

コンセントの増設

コンセントの増設方法には以下の3つがあります。

  • 場所はそのままでコンセントの差し込み口を増やす
  • 屋内の電気配線から分岐させて別の場所に増設する
  • 分電盤から直接電気配線をひき別の場所に増設する

 

コンセントは2口から4口など差し込み口を増やすことができます。差し込み口を増やすだけなら、内部の配線を変えるだけなので大きな工事は必要ありません。ただし消費電力の大きい家電製品を同時に使うと許容量を超えてブレーカーが落ちてしまうことがあります。この場合の費用は約5,000円です。

次にコンセントを別の場所に新たに増設する方法として、屋内に引かれている電気配線を分岐させる方法があります。この場合も差し込み口を増やす場合と同様に、消費電力の大きい家電製品を使うとブレーカーが落ちてしまう可能性があります。早いと約1時間で工事が終わり、費用は約1万2,000円です。

最後に分電盤に新しく電気配線をひいてコンセントを増設する方法があります。この方法は上記2つの方法と異なり、消費電力の大きい家電製品を使っても問題ありません。暖房器具のために増設したい場合は、この工事方法が向いています。費用は約1万6,000円です。

また配線を行う距離が長いほど費用は高くなります。相場としては約3万円かかる場合もあります。ちなみにコンセントの増設は電気工事士という資格をもっていないと行うことができません。ホームセンターなどにコンセントカバーなどの資材が販売されていますが、DIYで工事を行うと罰則の対象になるので行わないようにしましょう。

ドアの変更・設置

リビングの室内ドアは廊下とつながっていることが多く、多くの人が利用する場所でもあります。

プライバシーを重視するような寝室はガラス部分が入っていない室内ドアが向いていますが、リビングは開放的にするためガラス部分が入っているドアが向いています。

また押し引きで開閉する開き戸やスライドさせて開閉する引き戸から選ぶことも可能です。引き戸だと自動的にゆっくり閉まるタイプもあり、バリアフリー住宅に向いています。また開く部分を調節できるので、換気がしたい場合にも最適です。

他にもペット専用の入口がついたタイプなどもあります。使用するドアの種類や開口部の広さにもよりますが、費用は約8万円~13万円です。

リビングリフォームの注意点

リビングは住宅で大部分を占める場所ということもあり、こだわりを持つ方も多いと思いますが、見た目の雰囲気ばかりを重視すると後に不具合が発生する場合もあります。リビングのリフォームでは以下の点に注意しましょう。

  • 長く使うことを考えて資材を選ぶ
  • 室内に入る光の調整をする
  • 資材の色は実用性も考慮する
  • 気になる箇所はまとめてリフォームする
  • 巾木も取り替えるなら見積もりを確認する

長く使うことを考えて資材を選ぶ

リフォームは人生で頻繁に行うものではありません。平成31年に住宅リフォーム推進協議会が行った「住宅リフォーム潜在需要者の意識と行動に関する調査」ではすでに建築済の住宅でのリフォーム理由として、老朽化や設備のグレードアップ、ライフスタイルの変化、長く今の住宅に住みたいからといった理由が目立っています。

頻繁に行うリフォームではないからこそ、将来を見越したり、長持ちする資材を選ぶことが大切です。例として以下のようなことを考える必要があります。

  • 無垢フローリングはキズつきやすくメンテナンス費がかかるので、複合フローリングにする
  • 床暖房は電気式だと電気代が高くなりランニングコストがかかるので温水式にする
  • バリアフリーにして引き戸にしたり、床材は車いすに向いているコルクフローリングにする
  • 壁紙は織物壁紙だと汚れがとれにくいのでお手入れしやすいビニールクロスにする

 

せっかく新しい資材になってもすぐに汚れたり、費用がかかってしまっては維持するのが難しくなります。使用する人やお手入れのしやすさ、費用面において長く使うことも視野にいれておきましょう。高価な資材でも長期的にみるとランニングコストで安く済む場合もあります。

室内に入る光の調整をする

リビングのリフォームでもともと日当たりが悪い場合は、照明を設置したり窓を増設して室内に入る光の量を調整できます。

リビングが暗い場合、冬以外でも室温が下がり必要以上に暖房を使う可能性があるので、日当たりを良くすることで暖房費を節約できるというメリットもあります。

また仕切りの壁が多いと、光が届く部分が限られるため、その分照明を設置する必要があります。壁を撤去することで光が届きやすくなる場合もあるので、間取りを変える場合は必要になる照明も考慮しましょう。

ちなみに玄関にリフォームが近い場合、壁を撤去することで視線がリビングに入りやすくなる場合もあるので注意しましょう。

資材の色は実用性も考慮する

「色に実用性ってどういうこと?」と思うかもしれませんが、例えば色の濃い資材だと白っぽいホコリや汚れが目立ちやすいです。

また明るい色の資材だと髪の毛やキズが目立ちやすいですが、部屋を広く見せる効果があります。グレー系のフローリングだと水で濡れた跡が目立ちやすいです。

このように、色によって日頃のお手入れにも影響してくるので色の効果を参考にしてもよいでしょう。

気になる箇所はまとめてリフォームする

リフォームしたい内容が複数ある場合は、1社でまとめて依頼するほうが安くなります。リフォームでは養生や清掃などの作業も含まれます。リフォームごとにその費用もかかりますが、まとめて依頼することで都度行う手間が省けるので安くなります。

また同じ個所のリフォームを同時に依頼するのも効果的です。床暖房を設置する場合に床の全面張替を依頼したり、壁のリフォームと断熱工事をあわせて依頼することもできます。

資材を剥がす作業や解体する作業が一度で済むため、別々に依頼するよりも安く済ませることが可能です。

【盲点】巾木も取り替えるなら見積もりを確認する

巾木(はばき)とは床と壁の逆目に取り付ける板のことです。掃除機が当たるときの衝撃から壁を守る役目や床と壁の隙間を埋める働きがあります。

無垢フローリングなど伸縮性のある床材は隙間なく施工すると割れやキズが入る恐れがあります。そのため、ほとんどの場合は壁と床の隙間はわざと開けているのです。

巾木は床の色と合わせたり、壁の色と合わせる場合の2通りがあります。床材や壁紙を変える場合に見積書に巾木の交換費用が記載されていない場合は交換なしになっている可能性があります。

そのため、巾木も交換したい場合は作業が始まる前に、巾木の交換も含まれているか確認するようにしましょう。

まとめ

リビングのリフォームといってもリフォームできる箇所は複数あり、それぞれでかかる費用が異なります。業者選びの際は2~3社で相見積もりをとって費用を比較して、業者に相見積もりであることを伝えると安くなりやすいです。検討中の方はぜひお見積りだけでも依頼してみてはいかがでしょうか。

▼この記事のまとめ
  • リフォーム箇所ごとにどのような工事、資材にするのかで費用が変わる
  • 長期的に使うことを考える
  • 希望の工事が見積もりに入っているのかきちんと確認する

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