キッチンのリフォーム費用相場ってどのくらい?予算ごとにご紹介

  • キッチン
  • リフォーム
  • 内装
  • 水回り
  • 費用
2025年1月23日
キッチンのリフォーム費用相場ってどのくらい?予算ごとにご紹介
キッチンのリフォーム費用はシステムキッチンの価格や内装工事、移設の有無などによって異なります。「自分たちの場合はどのくらい費用がかかるの?」と気になる方も多いと思いますが、資材や設備のランクなどによって様々なのが実情です。 この記事では「このくらいの予算があったらこういう工事ができる」という目安を紹介しています。また予算が足りない場合でも、工夫次第でリフォームを格安で行うことが可能です。安くするコツも解説しているのでぜひご参考ください。
のはらのプロフィール画像

ライター:のはら

目次

まず知っておきたい!キッチンの種類とグレード

キッチンはメーカーによって機能性が異なりますが、価格帯で3つのランクに分けられます。ランクが高くなるほど、キッチンに使われている資材のグレードも高いです。

  • シンプルランク…基本的な仕様を組み合わせたタイプ
  • ミドルランク…シンプルランクよりも良い機能性を持っているタイプ
  • ハイクラス…性能の高い資材が揃っているタイプ

さらにキッチンは形状でI型、L型、セパレート型の3種類に分けることができます。キッチンのリフォームを行うにあたって、「完成後にどのような形状のキッチンにするのか」をイメージしておきましょう。それぞれ形状とランクによって費用が変わってきます。

I型 L型 セパレート型(Ⅱ型)
コンロやシンクが1列に並んでいるキッチンです。 L字型に折れているキッチンです。    コンロとシンクが2列に分かれているタイプです。
シンプル:50~70万円
ミドル:70~95万円
ハイクラス:85~140万円
シンプル:70~80万円
ミドル:80~100万円
ハイクラス:100~200万円
シンプル:70~85万円
ミドル:70~110万円
ハイクラス:120~220万円

ここではコンロやシンクの位置関係で分けていますが、キッチンの真ん中に設置して孤島のようにする「アイランドキッチン」や片方だけ壁につける「ペニンシュラキッチン」もあります。

キッチンの価格だけでいうと、I型がもっとも安く、セパレート型やアイランドキッチンは高いです。とくにアイランド型は収納スペースが小さくなる分、別で食器棚を設置する必要があるため設置費用が高くなります。

【10万円~50万円】でできること

10万円~50万円だと部分リフォームがメインです。キッチンでできる部分リフォームは以下の内容になります。

キッチンの部分リフォーム 費用相場
ガスコンロからIHコンロに変更する 5万円~22万円
食洗機を追加する 9万円~25万円
レンジフードを交換する 4万円~8万円
オーブンを追加する 4万円~6万円
シンクを交換する 10万円~20万円
ワークトップの交換 20万円~30万円
水栓の交換 2万円~5万円

一部が故障している場合などは、キッチン全体を交換せずに部分リフォームだけにすると費用を抑えられます。ただし部分リフォームが複数箇所ある場合は、個別に工事を行うよりも丸ごとリフォームしたほうが安く済む場合があります。

キッチンの寿命は約20年で、10年経つと様々な不具合が出てくるといわれています。キッチンを設置して10年~15年経っている場合はリフォームを検討する時期です。ちなみに3箇所ほど不具合が出ている場合は丸ごとリフォームを考える目安となります。

【50万円~100万円】でできること

50万円~100万円だとハイクラスも含めてI型キッチンの交換が可能です。また状況によりますが、I型から対面式にしたりレイアウトを変更することもできます。

できること

  • I型キッチンの交換
  • I型→L型、I型→対面式などのレイアウト変更
  • I型キッチンの交換+オプション追加

I型キッチンを交換する場合でも、内装工事やレイアウト変更などが伴うと予算内に収まらない可能性があります。

内装工事の費用はキッチンの状況や仕様する資材によって異なるので一概にどのくらいの費用がかかるのかは提示が難しいです。そこでキッチンに使用される資材がどのくらいの価格なのか下の表に目安をまとめました。

壁材 費用相場(㎡)
タイル 1万5,000円~3万円
パネル 1万円~2万円
床材 費用相場(6畳)
クッションフロア 3万円~5万5,000円
フローリング 10万円~16万円
フロアタイル 5万円~7万円
コルクタイル 11万円~20万円

内装資材の特徴に関してはこちらの記事で詳しく解説しているのでぜひご参考ください。

ちなみにキッチンは火を使う場所なので、コンロ周りの内装に「防火性のある資材を使用する」といった内装制限が設けられています。自治体によってはIHコンロは対象外となっているところもあるので、キッチンの内装に関しては地元のキッチンリフォームに強い業者に依頼すると安心です。

【100万円~200万円】でできること

100万円~200万円になるとハイクラスのキッチンに交換できます。またI型キッチンやランクの低いキッチンだと給排水菅の工事を伴う移動工事を行うことも可能です。

できること

  • 対面式やアイランドキッチンへの交換
  • 上位ランクキッチンへの交換
  • オーダーメイドキッチンへの交換
  • I型キッチンの交換・移動

この価格帯だとオーダーメイドでキッチンを作ることもできます。オーダーメイドだと使用する資材やレイアウトなど自由に決められるので、使用する資材によっては安く抑えることも可能です。

【200万円以上】でできること

200万円以上だと壁を撤去して間取りを大幅に変更することも可能です。また壁で区切られて独立していたキッチンを、壁を撤去してリビングと同じ空間にするというリフォームもできます。

できること

  • 壁の撤去など間取り変更を伴うキッチンリフォーム
  • 別フロアへの移動(1F→2Fなど)
  • 特注品のキッチンへの交換

特注品のキッチンとして、オールステンレスのキッチンにすることも可能です。見た目はお店の厨房のような本格的なもので、キッチンの本体価格だけで400万円近くする場合もあります。

またキッチンを別のフロアに移動させることも可能です。フロアを移動させる場合、給排水管やダクト、電気配線の延長や移動が必要となります。その分の費用が加算されるので、費用を抑えたい場合は「既存のキッチンの真下か真上」に移動させると比較的安くできます。

キッチンリフォーム費用の内訳

キッチンのリフォームを行うとき、具体的にどのような内容の工事が含まれるのでしょうか。内訳を見てみましょう。

  • キッチン本体の購入費用
  • 養生
  • 解体
  • 設置
  • 給排水管工事
  • 電気工事
  • 内装工事
  • (補修工事)

キッチン本体の購入費用を除いた工事費は合計20万円ほど見積もっておきましょう。ただし、キッチンの場所を変えない場合は給排水管の工事は必要ない場合もありますし、内装も資材によっては安く抑えることもできます。

また実際に工事を進めているなかで、腐食しているところが見つかった場合は補修工事が追加されることもあります。その場合は補修工事費用が加算されます。

「自分たちの場合はどのような費用が必要になるのか」というのは実際に見積もりをとってみるのが確実です。見積もりをとる場合は、事前に業者に見積もりが無料であるかを確認しましょう。

キッチンリフォームを格安にする方法

キッチンのリフォームは頻繁に行うものではないからこそ、費用も高額になりがちです。「キッチンのリフォームをしたいけど予算が足りない」「もっと安くしたい」と思っている方も多いと思います。キッチンのリフォームを格安にしたい場合は以下のポイントを抑えましょう。

  1. キッチンの位置を変えない
  2. ワークトップはステンレスにする
  3. 不要なオプションは外す
  4. アウトレット品のキッチンにする
  5. キッチンリフォームに強い業者に依頼する

キッチンの位置を変えない

キッチンのリフォームで壁付のキッチンを対面式にするというリフォームは人気があります。しかし、位置が変わると給排水管やダクトなどの延長工事や移動が必要になるのでその分高くなります。またキッチンを移動した場合、既存のキッチンがあった場所の床の補修や壁の補修が必要になります。

キッチンのリフォーム費用を安くしたい場合は、位置を変えずに交換のみ行うのがコツです。

ワークトップはステンレスにする

ワークトップとはキッチンで材料を切ったり作業をする天板のことです。システムキッチンではコンロやシンク部分と一体になっていることが多いので、カウンターの大部分を占める箇所になります。

ワークトップはハイクラスのキッチンだと人工大理石やセラミックなどが使われていますが、一番安価なのはステンレスです。ステンレスはキッチンのワークトップとして昔から使われることの多い資材です。細かいキズがつきやすいという特徴はありますが、熱に強く耐久性もあるので費用を安くしたいときに最適です。

不要なオプションは外す

キッチンのリフォームではシステムキッチンにオプションをつけることもできます。メーカーによってつけられるオプションは異なりますが、以下のようなものがあります。

オプション一例

  • 手をかざすだけで自動的に水が出たり止まったりする水栓や照明
  • 浄水器
  • 食器洗い乾燥機
  • 収納内部のトレーなど

例えば食器洗い乾燥機をつける場合、20万円ほどが追加になります。オプションの有無だけで数十万ほど金額が変わってくる場合があるので、費用を抑えたいときはできるだけオプションを削りましょう。

アウトレット品のキッチンにする

システムキッチンは展示品と使われていたものや型落ち品がアウトレット品として格安で販売されていることがあります。

展示品は多少のキズや汚れがあり色なども選べませんが、購入費用を抑えられます。しかし自分がほしいと思っていた機能が付いていない場合、追加でつけると逆に高くなってしまう場合があるので購入の際は注意が必要です。

キッチンリフォームに強い業者に依頼する

キッチンのリフォームは水回りのリフォームに強い業者だと費用を抑えられる傾向があります。水回りリフォームの件数が多い業者だと、工事で使う設備や資材をまとめて仕入れている可能性が高いです。そのため、他の業者よりもコストダウンが期待できます。

また自社で工事を行う業者だと下請けの業者に依頼する手間がかからず、その分手数料がかかりません。キッチンのリフォームを依頼する業者は公式ホームページで施工事例などを見て選ぶのも効果的です。

まとめ

キッチンはI型など形状にも種類があり、それぞれでランクがあります。リフォーム相場も異なるので、まずはどのようなキッチンにするのかイメージを作っておくとスムーズです。

▼この記事のまとめ
  • 10万円~50万円は部分リフォームができる
  • 50万円~100万円はキッチン本体の交換などができる
  • 100万円~200万円は上位ランクのキッチンに交換できる
  • 200万円以上は大幅な内装工事も可能
  • 詳細な費用は見積もりをとるのが確実

contact

ご相談・資料請求・来店予約など
お気軽にどうぞ

お電話でのお問い合わせ

0120-959-128