和室を洋室にリフォームする費用と和室を和室にリフォームする費用

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2025年1月21日
和室を洋室にリフォームする費用と和室を和室にリフォームする費用
和室のリフォームは「和室を洋室に変える場合」と「和室から和室にリフォームする場合」の2つのパターンがあります。洋室に変える場合、フローリングにしたり押し入れをクローゼットにするという内容になります。また和室にリフォームする場合は、畳の張替や襖の交換などが主な内容です。 この記事ではそれぞれのリフォーム内容について、費用や施工内容についてご紹介します。和室のリフォームをお考えの方はぜひご参考ください。
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ライター:のはら

目次

和室から洋室にリフォームする費用

畳だと家具を設置すると凹んだり傷んでしまいます。床をフローリングにすると好きな家具を設置したり、掃除がしやすくなるので部屋の用途も広がります。6~8畳の広さだと和室から洋室にする費用は50万円~80万円です。しかし、「床だけ変えたい」など一部だけを変えたいという場合もあると思います。

ここでは部分別のリフォーム費用や特徴をご紹介します。

床を畳からフローリングに変える場合

畳をフローリングに変える費用は20万円~30万円です。ただしフローリングの種類によってかかる費用も異なります。

フローリングには木材をそのまま使用した「無垢フローリング」と化粧材を貼り合わせた「複合フローリング」があります。

  費用 メリット デメリット
無垢フローリング 9,000円/㎡~  ・調質機能がある
・経年変化を楽しめる
・木の質感がある
・費用が高い
・お手入れしにくい
・伸縮するため反りや割れが生じやすい
複合フローリング  7,000円/㎡~ ・費用が安い
・デザインが豊富
・反りや割れが発生しにくい
・表面加工のため掃除しやすい
・劣化してしまう
・見た目が安っぽいものもある
・木の質感が感じにくい

無垢フローリングは天然の木をそのまま使うので木の香りを楽しめるほか、調湿機能もあります。複合フローリングはお手入れしやすい加工になっていて費用も安いため、日本の住宅では複合フローリングが多く使用されています。

また和室をフローリングに変える場合、工事の流れは以下のようになります。

  1. 畳を剥がす
  2. 床の高さを合わせるために下地工事をする
  3. フローリングを敷き詰めていく
  4. 巾木を取り付ける

畳からフローリングに変えるには、床の高さを他の部屋と揃える必要があります。畳は厚さがある分、他の部屋よりも床の位置が下がっているためです。

また、床の張替を行う場合、巾木(はばき)も一緒に施工することが多いです。

巾木は床と壁の境目に設置する部品です。巾木は壁と床の隙間を防いだり、壁を汚れから守る役割があります。巾木の設置費用は約3,000円~1万円です。

ちなみにマンションで畳からフローリングに変える場合は、下階への遮音の配慮のため使用するフローリング材に制限がある場合があります。リフォーム前に事前に管理会社に確認をとりましょう。

押し入れをクローゼットに変える場合

和室の押し入れをクローゼットにリフォームする費用は、8万円~20万円です。以下は押し入れをリフォームする主な内容です。

  • 既存の棚の撤去
  • 洋服用のハンガーパイプの取付
  • 新たな棚の取付
  • 襖から扉への交換

リフォーム費用は設置する扉や設置する棚の数によって異なります。またウォークインクローゼットにする場合は、50万円ほどかかる場合もあります。

また押し入れをクローゼットにリフォームする場合、床の補強工事が必要になることがあります。押し入れの床はベニヤ板などで施工されていることが多く、クローゼットにした場合に重い荷物を収納すると重さに耐えられなくなる恐れがあります。

壁紙を張り替える場合

和室の壁紙の張替費用は6畳の広さだと3万円~5万円です。

和室だと既存の壁が砂壁や土壁になっている場合がありますが、その場合は上からベニヤ板を貼って、その上から壁紙を貼っていきます。その工程分の費用が上乗せされるので、砂壁や土壁の上から壁紙を貼る場合は6畳で10万円~15万円ほどかかります。

壁紙の種類についてはこちらの記事で詳しく紹介しているので、ぜひご参考ください。

襖をドアに変える場合

襖を洋室のドアにする方法は「スライドドアに交換する場合」と「開き戸に交換する場合」の2つあります。

スライドドアにする場合、既存のレールをそのまま流用できるタイプもあります。レールを流用する場合の費用は3万円~10万円です。新規で丸ごと交換する場合は12万円~15万円かかります。

開き戸とは取っ手がついていて手前に引いたり押したりして開閉するタイプのドアです。開き戸にする場合は、ドア枠ごと交換する必要があります。そのため引き戸にする場合よりも費用は高めです。襖から開き戸に交換する場合の費用は8万円~15万円かかります。

「ドアのリフォームはできるだけ安く済ませたい」という場合は、襖の壁紙を張り替えるという方法もあります。壁紙の張替は基本的にDIYで行えます。壁紙は襖専用のものもありますが、一般的な壁用のものでも使用できます。壁紙の張替費用は1枚2,000円~8,000円ほどです。

和室を和室にリフォームする費用

「今の和室を明るくしたい」「和室のまま部屋全体を新しくしたい」という場合は、畳や壁紙を交換することによって和室のリフォームを行うことができます。和室のリフォームはどの程度変えるのかによって費用は異なりますが、畳の張替や壁紙の交換、襖の交換などを行った場合、40万円~80万円が相場です。

畳を張り替える場合

畳のみ張り替える場合、費用は1畳につき1万円~3万5,000円です。ただし畳の種類によっても費用は異なります。

畳の張替は一度業者が採寸を行ってから、新しい畳を持ってくるという流れになります。その期間も含めて交換までには2日~10日ほどかかります。

また費用を抑えたい場合は、畳の表面だけ交換したり、裏側がきれいであれば裏返しだけ行う方法もあります。

畳を交換する方法は以下の通りです。ちなみに畳の表面を畳表(たたみおもて)、縁部分を畳縁(たたみべり)、畳の中心にあるクッション部分を畳床(たたみどこ)といいます。

畳のリフォーム方法 概要
【畳表の裏返し】
1畳3,000円~4,000円      
畳表だけ裏返します。交換目安は2年~5年ほどです。畳床に固定されている畳表を一度剥がして付けなおすので側面の畳縁は新調することになります。
【畳表の交換】
1畳4,000円~9,000円
畳表の裏側も汚れている場合や裏返し後4~8年経ったものは畳表を交換しましょう。ただし畳床はそのまま再利用するので、ダニなどの心配がある場合は新調をおすすめします。
【畳の新調】
1畳1万円~3万5,000円
畳床も含めて丸ごと新しくします。交換の目安は畳を敷いてから10年~15年後です。

また畳には縁の無い琉球畳などもあります。畳の種類を変えて和室の雰囲気を変えるのもよいでしょう。

襖・障子を交換する場合

和室の襖や障子を交換する場合、基本的に入れ替えるだけなので工事費はかかりません。サイズは規格で決まっているので、同じサイズのものと交換できます。襖の交換費用は1枚あたり1万円~3万円です。

また和室のドアが障子の場合は、障子を張り替えるのが一般的です。障子の張替にかかる費用は業者に依頼した場合、1枚あたり1,500円~8,000円です。DIYで張り替えた場合は1枚あたり200円~1,500円です。自分で張替を行う場合は、道具が必要になりますが、その道具はそこまで高価ではありません。

壁・天井をリフォームする場合

和室の壁のリフォームは壁紙を張り替える方法もありますが、既存の壁が土壁や砂壁の場合、上から新たに珪藻土や砂壁を塗りなおしたり、ペンキを塗ることもできます。

壁材 工期・費用
砂壁 2~4日
5万円~10万円(6畳)
珪藻土・漆喰 約3日
12万円~20万円(6畳)
ペンキ 2~4日
~10万円(6畳)

既存の壁が珪藻土などの土壁で上からペンキを塗る場合、土壁特有の吸湿効果が弱まってしまいます。また土壁は水分を吸収しやすいため、ペンキが大量に必要になります。

また砂壁に塗る場合は、砂壁専用の塗料を使うのが一般的です。DIYでも行えますが、適切な塗料の選定や下地処理が手間の場合は、業者に依頼するのが便利です。

和室の天井リフォームも壁紙を貼ったり、塗装を行うのが一般的です。業者に依頼した場合、天井の塗装は1,200円~/㎡、壁紙を貼る場合は900円~1,500円/㎡です。天井が傷んでいる場合は補修が必要になるので、その分高くなります。築年数の古い住宅は天井の状態も含めて見てもらうと安心です。

まとめ

和室のリフォームは「和室→洋室」と「和室→和室」に変える場合があります。洋室に変える場合は、フローリングにしたりドアも変えるなどリフォーム箇所が多くなります。和室にリフォームする場合は、畳のみ張り替えたり、畳でも裏返しにするだけなどリフォーム範囲をある程度絞ることができます。

いずれにしてもリフォームをする目的を明確にして床、壁、天井、扉でどこまでリフォームが必要かを話し合うようにしましょう。業者に依頼する場合は、予算も含めて納得できるまで相談することが大切です。

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