マンションのリフォームはどこまでOK?失敗しないためのポイント

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2025年1月9日
マンションのリフォームはどこまでOK?失敗しないためのポイント
「子どものために住みやすい家にしたい」「明るく開放的な家にしたい」など、もっと快適に過ごせる住まいにするために、マンションのリフォームをお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。 きっかけはさまざまですが、どんなリフォームをするにしても疑問点や心配ごとは尽きないかと思います。 ここでは、マンションをリフォームをする前に最低限知っておくとためになるポイントをご紹介していきます。ぜひ最後までご覧ください。
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ライター:ひらばやし

目次

マンションのリフォームはどこまでできる?

マンションをもっと暮らしやすくするためには、リフォームが必要になる場面もあるかと思います。しかし、マンションにはリフォームが可能な箇所と不可能な箇所があるため、事前にしっかりと確認しておく必要があります。

リフォームOK/NGな部分

マンションは基本的に『専有部分』と『共用部分』に分かれています。その中でも、リフォームが可能なのは「個人の専有部分のみ」です。「共用部分」と「共用部分の専有使用部分」についてはリフォームができません。

まず「専有部分」とは、部屋の窓の内側から玄関の内側までの住居部分をいいます。壁や床、天井、柱の内側の壁組や天井組もそれにあたり、リフォームが可能となる部分です。

「共用部分」とは、エレベーターや駐車場など、マンションに住むすべての居住者の所有にあたる部分をいい、リフォームすることができない箇所です。

そして「共用部分の専有使用部分」は、玄関ドアやベランダのように普段は個人で使用しているけれど、マンションの共有部分にあたる箇所のことをいい、こちらもリフォーム不可となります。

このようにマンションには手を加えられる場所に制約がありますので、限りある面積の中でどれだけ効果的にリフォームするかが重要になってきます。

専有部分と共用部分の細かな区分については、マンションの管理規約に定められていますので、リフォームを行う際は事前に確認しておく必要があります。

マンションのルールを確認しましょう

マンションには「管理規約」と「使用細則・協定」といった、マンションを利用する上でのルールが定められており、居住者はそれに従わなければいけません。その中にはリフォームやリノベーションについての規約も記載されています。

リフォームの許可申請に時間がかかる場合や、隣人の許可が必要となる場合もありますので、リフォームに着手する前にしっかりと確認しておきましょう。

中古マンションのリフォームが注目されている

近年では、新築マンションに比べて手が届きやすい中古マンションを購入し、リフォームやリノベーションをする方も多くなってきました。コストを抑えつつも理想の住まいづくりができるということで人気を集めています。

ここでは、中古マンションを購入してリフォームするメリットを3つご紹介します。

新築より安く理想の住まいを実現できる

「新築は高くて手が出せないけれど、中古マンションなら…」という方もいらっしゃるかと思います。リフォーム前提で中古のマンションを買うことで、コストを抑えながらも理想の住まいづくりを実現できます。

住みたいエリアを選びやすい

新築だけに絞ってしまうと、人気エリアや住みたいエリアに理想のマンションが存在しないということもあります。中古マンションも条件に入れることで、選択肢が一気に広がります。

理想の間取りにしやすい

部屋の内部の柱や壁、床など、すべてを一度解体・撤去するスケルトンリフォームを行うことで、間取りを変更することもできます。部屋を3つから2つにしたり、1つだけを残してリビングを広くしたりなど、理想の間取りを実現可能です。

マンションのリフォームを行う前に確認すべきこと

皆さまのさまざまな暮らしの理想を叶えることができるリフォームですが、場合によっては思い通りにならないこともあります。リフォームする前に確認すべきことをいくつかご紹介していきます。

専有部分でも出来ない内容がある

リフォームを行うことができるのは専有部分のみと先述しましたが、専有部分だとしても管理規約などでNGとされていることは実現できません

例えば、『お風呂に追い焚き機能をつける』『ガスコンロをIHに変更する』など、マンションの規約によっては不可能な内容もありますので、事前にしっかり確認しておく必要があります。

自由に間取りを変更できない可能性がある

マンションの構造によっては、思い通りに間取りを変えることができない場合もあります。

「壁式構造」とよばれる造りのマンションは、部屋の中に耐力壁とよばれる壁が存在しており、建物の構造上動かすことができません。そのため、理想の間取りを叶えられない可能性があります。

また、壁だけでなく給排水管の移動が不可能なマンションもあります。そうなるとキッチンやトイレといった水回りの移動が難しくなります。

移動距離によっては実現可能な場合もありますので、リフォーム業者に相談してみると良いでしょう。

場合によっては仮住まいが必要

ほとんどの場合は、マンションに住んだままリフォームすることが可能です。しかし、部屋全体に及ぶ大規模なリフォームですと、そこで生活することが困難になりますので、一時的に引っ越しをする必要があります。

たとえ小規模なリフォームだとしても、工事の騒音や工事関係者の出入りなどは避けられませんので、気になる方は仮住まいを用意することをおすすめします。

また、中古マンションを購入してからリフォームして住む場合でも、打ち合わせや工事期間などを合わせると住むまでに期間を要してしまうため、仮住まいが必要になる可能性は高いです。

リフォーム業者によっては、仮住まいの手配や引っ越しのサポートといったサービスを提供しているところもありますので、必要な方は相談してみると良いでしょう。

マンションのリフォームによるトラブルを防ぐには

マンションのリフォームを行う際には、マンションの管理会社や近隣住民への配慮も大切です。トラブルを防ぐために事前にやるべきことをチェックしていきましょう。

ご近所への挨拶

リフォーム前には近隣の居住者への挨拶には行くことをおすすめします。リフォームの日程や時間帯をあらかじめ伝えておくことで、工事中の騒音などによるトラブルを回避できる可能性があります。

少なくとも、両隣と上下の部屋には挨拶しておくと良いでしょう。

音漏れなどの配慮

多くのマンションでは上下左右には他の居住者が暮らしていますので、工事の騒音が隣人トラブルに発展するケースも少なくありません。

基本的には早朝や休日、夜間などに工事は行わないようにしたり、共用部の養生やクレームの対応など、近隣への配慮がしっかりしている施工会社かどうかを見極めましょう。

管理組合への届出・申請

リフォームを行うためには、マンションの管理組合や管理会社への届出や申請が必要になるケースが多いです。もし管理規約に反してしまうと大きなトラブルに発展するおそれもありますので、管理会社への手続きは忘れないようにしましょう。

マンションによっては『申請は1ヶ月前まで』など期限が定められていることも多いため、早めに確認して計画を立てましょう。

マンションのリフォーム業者の選び方

家族が安心して暮らすことができる住まいづくりのためには、リフォーム業者選びがもっとも重要になると言っても過言ではありません。心から納得できるリフォームを実現するために大切な業者選びのポイントをご紹介していきます。

経験豊富なリフォーム業者を選ぶ

リフォーム会社によって、マンションの施工実績が多かったり、一戸建ての工事依頼が多かったりなど得意分野はさまざまです。そのため、マンションのリフォーム実績が多い業者に依頼することをおすすめします。

事前に業者のホームページを確認したり、実際に施工実績を見せてもらったりなど、自身が希望するリフォームと似た事例があるかどうか確認しておくのも良いでしょう。マンションリフォームの経験が多い業者であれば、管理規約に沿ったプランを考えてくれるので安心です。

管理会社への申請やご近所への挨拶などを代行・同行してくれる業者も多いので、気になることは気軽に相談してみましょう。

複数の業者から見積もりやプランを出してもらう

リフォームは費用が高額になりますので、複数の業者の見積もりやプラン内容を比較して、納得した上で工事をお任せしましょう。

見積もりを依頼するときは、「リビングをリフォームしたい」のような曖昧な言い方は避け、「予算は◯◯万円、リビングを広くしたい、床は全面的に張り替えたい」など、なるべく具体的に伝えましょう。そのほうがより詳細な金額やプランを提案してもらうことができます。

料金面や工事プランはもちろん、信頼できるスタッフが在籍しているか、質問や相談ごとに迅速かつ丁寧に対応してくれるかなどを見極めることも重要です。

まとめ

理想の住まいを叶えるためには、マンションのリフォームが必要になるときもあるでしょう。リフォームする際には、確認すべきことや注意点が多数存在しますので、マンションの規約に沿って、後悔しないリフォームを実現させましょう。

この記事のまとめ
・マンションでリフォームが可能なのは「個人の専有部分」のみ
・マンションの「管理規約」や「使用細則・協定」は要チェック
・リフォーム業者選びは慎重に行い、納得した上で決める

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