トイレのリフォーム費用相場を予算ごとに解説|安くするコツとは

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2025年1月7日
トイレのリフォーム費用相場を予算ごとに解説|安くするコツとは
トイレのリフォームをしようと思うと、まず気になるのが費用に関することではないでしょうか。トイレの交換をしたいと思っても、「この機能があるトイレはどのくらいの費用がかかるのか」「内装も変える場合は?」など予算が足りるのか心配になることも多いと思います。 この記事では工事内容と金額の目安をまとめています。トイレリフォームの費用相場を知りたい方はぜひご参考ください。
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ライター:のはら

目次

【5万円~10万円】便座のみの交換ができる

便座本体の価格はモデルによって異なりますが、2万円~8万円です。その費用に工事費を加算したリフォーム費用は5万円~10万円となります。

トイレには便器に2種類あるのですが、便座のみの交換ができるのは「組み合わせ便器」というタイプだけです。タンクと便座が一体になっているタイプやタンクレスなどは便座の取り外しができないので、便座のみの交換はできません。

組み合わせタイプ タンク一体型タイプ タンクレスタイプ
便器と便座の組み合わせが自由にできます。最も普及しているタイプです。 便器と便座が一体になっています。あらかじめ本体に温水洗浄機能などが付いています。 タンク一体型の一つなので、便座の取り外しはできません。

また温水洗浄機能付きの便座に交換する場合でコンセントが無いときは、コンセントの増設費用がかかるので2万円~3万円が上乗せになります。コンセントの増設工事は電気工事士の資格が必要なので業者に依頼する必要がありますが、便座の交換のみだとDIYでも可能です。費用を抑えたい場合は、DIYで交換しても良いでしょう。

【10万円~20万円】本体交換ができる

トイレを丸ごと交換する場合は、10万円~20万円が目安になります。交換費用は、トイレの本体価格と施工費を合計した費用です。トイレ本体の価格は6万円~15万円が相場なので工事費を加算するとリフォーム費用は10万円~20万円となります。

トイレの本体は上位モデルだと50万円近くなる場合もありますが、組み合わせ便器だと本体価格が10万円ほどのものが多いです。

ちなみに工事費はモデルに限らず一律にしているところが多いです。そのため本体を交換する場合、リフォーム費用は本体価格に左右されるといえます。

以下にトイレ本体の機能をまとめました。商品によって記載されている機能は異なりますので、目安としてご参考ください。

トイレタイプ 価格帯 トイレ本体の機能
組み合わせ便器(便座別)
【6万円~10万円】
6万円~7万円 ・節水、防汚加工
8万円~10万円 ・お手入れしやすいデザイン
・節水、防汚加工
タンク一体型タイプ
【8万円~18万円】
8万円~10万円 ・節水、防汚加工
・温水洗浄便座
11万円~18万円 ・節水、防汚加工
・温水洗浄便座
・除菌機能、ミストなど
タンクレスタイプ
【6万円~50万円】
6万円~10万円 ・節水、防汚加工
11万円~50万円 ・節水、防汚加工
・温水洗浄便座
・除菌機能、自動洗浄など

また業者によってはトイレ本体のみで便座が付いていない価格を表示している場合もあるので、丸ごと交換する場合はご注意ください。

【20万円~30万円】本体交換+内装ができる

20万円~30万円の予算があると、トイレ本体と「壁紙張替+床材張替」のリフォームが可能です。

トイレの内装費用は3万5,000円~10万5,000円が相場なので、本体価格が10万円ほどのトイレだと予算内に収まります。ただしトイレの広さや使用する資材の種類によって価格は変わるので、内装も含むリフォームだと一度見積もりを取ることをおすすめします。

トイレで使用されることの多い資材は以下の通りです。トイレは水回りということもあり、撥水性のある資材が適しています。

壁紙 費用(1㎡あたり 材料費のみ)
ビニールクロス 500円~
機能性壁紙(消臭) 1,600円~
珪藻土 1,000円~
床材 費用(1㎡あたり+施工費含む)
クッションフロア 2,200円~
フロアタイル 4,000円~
フローリング 4,000円~
タイル 6,000円~

タイルは床剥がし費用などもかかるので比較的高いです。ビニールクロスとクッションフロアを使用すると内装費用を抑えることができます。

【30万円~50万円】上位モデルの交換+内装ができる

30万円~50万円だと上位ランクのトイレに交換でき、なおかつ内装も同時に行えます。

例えば内装に10万円かかるとすると、トイレの本体価格が30万円ほどする上位モデルでもリフォームが可能です。また50万円ほどの予算があるとトイレ内に手洗い器を設置することもできます。

また収納や手洗い場もセットになっているシステムトイレを導入することも可能です。システムトイレだと工事も1日で済ませることができるので、予算に余裕がある場合は検討しても良いでしょう。

和式から洋式にするときの費用は?

和式トイレから洋式トイレにリフォームするときの費用相場は30万円~50万円です。工事内容は以下のものが含まれます。

  • 和式トイレ撤去費用
  • 電気設備工事(コンセント増設)
  • 給排水管工事
  • 下地補修
  • 洋式トイレ本体、設置費用
  • 内装資材、設置費用など

和式トイレには床と同じ高さに設置されている場合と段差をつけて設置している場合があります。段差がある場合は和式トイレを撤去した後に、段差部分を解体する必要があるのでその分費用が加算されます。

また汲み取り式だと下水道工事が必要になるので、費用も高くなります。場合によっては下水道工事だけで20万円~100万円以上かかることもあるので、お考えの際は複数の業者に相見積もりをとって費用相場を確認するのがおすすめです。

ちなみに相見積もりをとるときは2~3社にしましょう。あまり多くの業者で見積もりを取ると対応が煩雑になり、最終的に1社に決めたときに断りの電話を入れる手間も増えます。費用に疑問があれば相見積もりをとって、「自分たちの場合はこれくらいの費用が目安なのか」と確認すると安心です。

トイレのリフォームで補助金は使える?

トイレのリフォームで使える補助金は2種類あります。

介護保険 バリアフリー工事
各自治体の補助金 バリアフリー工事、節水トイレへの工事、汲み取り式から水洗トイレへの工事(自治体による)

介護保険

介護保険では上限20万円までのリフォームの最大7割~9割が支給されます。また申請は工事の前に行う必要があるので注意しましょう。

介護保険の補助金を受ける条件は以下の通りです。

  • 改修する住宅の利用者が要介護認定で要支援1~2、もしくは要介護1~5の認定を受けている
  • 改修を行う住宅が被保険者証の住所と同じで実際に居住している(入院中、福祉施設に入居中などは不可)
  • 適用は原則1回限り(引越しした場合や要介護区分が3段階以上変わった場合は除く)

申請に必要な書類はケアマネージャーなどの資格保有者が作成する必要があります。また20万円を超えた分は全額自己負担となるので注意しましょう。詳しくは各市町村に問い合わせください。

各自治体の補助金

自治体によっては独自にトイレリフォームの補助金の制度を設けているところもあります。自治体の補助金制度は年度の予算の範囲内で実施されるため、基本的に先着順です。ただし毎年実施されるものでもなく、内容も変更になる可能性があるので詳しくはお住まいの自治体の公式ホームページを確認するようにしましょう。

【 一例:札幌市住宅エコリフォーム補助制度 概要 】
条件 札幌市内の住宅(戸建住宅、共同住宅の住戸部分)
補助対象 ・対象となる住宅を所有、または住んでいる札幌市民(法人も可)
・札幌市の税を滞納していないこと
・暴力団関係者でないこと
・補助金額が3万円以上かつ、総工事費が30万円以上の工事
補助金額 ・便器の取替えや便器の増設:1箇所につき2万9,000円
・床面積の拡張:1箇所につき2万1,000円
・総工事費の10%または50万円のいずれか少ない額
工事内容 ・和式トイレから洋式トイレへの変更
・節水型トイレにする(交換、増設)
・床を拡張するにあたってトイレを交換する
・段差を解消するにあたってトイレを交換する
・床拡張

このような補助金制度を実施しているところもあれば、すでに終了しているところもあります。不明点があれば各自治体に問い合わせると安心です。

トイレのリフォーム費用を安くするには

トイレのリフォーム費用を安くする方法は以下の通りです。

  • 交換するトイレのランクを下げる
  • 内装資材の壁紙や床材のランクを下げる
  • 対象であれば補助金を活用する
  • 自社施工のリフォーム会社を利用する
  • トイレのリフォームに強い業者を利用する
  • 相見積もりをして安い業者に依頼する

リフォーム会社は大手のところだと下請け会社に依頼することがあります。その場合、仲介料がかかる場合があるので、できるだけ自社で施工しているところが望ましいです。

またリフォーム業者の公式ホームページには今まで施工した事例が掲載されているところもあります。その事例で自分たちと同じようなリフォームをしていたら参考になります。

まとめ

リフォームは予算内でできる工事は限られます。「少し予算が足りないかも」と思った場合でも便座や便器のランクを下げるなど工夫することで実施できる可能性があるので、見直してみても良いでしょう。

▼この記事のまとめ

  • 5万円~10万円→便座のみの交換ができる
  • 10万円~20万円→本体交換ができる
  • 20万円~30万円→本体交換+内装ができる
  • 30万円~40万円→上位モデルの交換+内装ができる
  • 補助金などを利用するのも効果的

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