リノベーションとは?リフォームとの違いや費用・流れについて解説

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2024年12月23日
リノベーションとは?リフォームとの違いや費用・流れについて解説
家や仕事場、店舗など、居心地が良くなるようにデザインや環境を一新したい…。そんなとき調べていると出てくる「リノベーション」と「リフォーム」という言葉。 厳密に区別されているわけではありませんが、一般的に小規模の工事をリフォーム、大規模な工事をリノベーションと表現します。 しかし他にも違いがあるので、工事を検討している方は適切な業者を選ぶためにも覚えておくと便利です。 この記事ではリノベーションとリフォームの違いを含めて、主にリノベーションについて解説しています。
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ライター:のはら

目次

リノベーションとは

リノベーションは利便性の向上や、景観や設備のグレードアップなどを目的に改修することです。リノベーションをすることによって、現状よりプラスαで新築時以上の価値や機能を持たせることができます。

また、リノベーションは以下の2種類に分けられます。

  • 中古物件を購入して自分好みに作り変える場合
  • 今住んでいる住居の一部を作り変える場合

一般的には中古物件を安く購入して、自分の生活スタイルや使用目的に応じて作り変えることが多いです。しかし、住んでいる住居の一部の間取りを取っ払ったり、大幅に内装を変える場合もリノベーションといいます。

リフォームとの違い

リフォームは、不具合がある箇所を修繕して新築の状態に戻すことです。つまり、「住宅の一部をマイナスの状態から元に戻す」という意味になります。

また工事の規模でいうと「リノベーション>リフォーム」です。具体的には、間取りを変えたり、配管の場所を変える場合はリノベーション、キッチンや浴室など一部を工事する場合はリフォームとなります。

ワンストップリノベーションとは

リノベーションについて調べていると、ワンストップリノベーションという言葉も出てくると思います。ワンストップリノベーションとは、一つの窓口で中古物件の購入やローンの相談、法的な手続き、工事の手配などを行うことができるサービスです。リノベーションを頼むときは、基本的にこのワンストップリノベーションを行っている業者を利用すると便利です。

ワンストップリノベーションには2種類あります。1つ目は「オールワンストップリノベーション」です。オールワンストップリノベーションはすべての手続きを自社で行います。自社で行える範囲内なので、柔軟性がやや低い傾向があるのが特徴です。

2つ目は「パーシャルワンストップリノベーション」です。これは一部を外部の業者に委託します。代理店のような働きをするため手数料がかかる場合があり、費用は高くなる可能性があります。しかし各専門業者に依頼することで専門性は高い傾向があります。

ワンストップリノベーションを行う業者は全国にショールームを持っていたり、地方都市のみを専門していたりと会社の規模は様々です。

リノベーションのメリット・デメリット

リノベーションを行うにあたって、事前にどのようなメリットとデメリットがあるのか十分に把握しておきましょう。

メリット①:新築と比べて費用が安い

当然かもしれませんが、新築物件を買うよりもリノベーションのほうが費用は安いです。

2020年3月に住宅金融支援機構が行ったフラット35の利用者調査によると、新築戸建てのの建設費は全国平均3,452.4万円で、マンションだと購入金額4,521.0万円。

リノベーション費用は大規模に行った場合でも、600万円~900万円が相場といわれています。つまり、リノベーションは新築と比べて2,000万円以上安く抑えることが可能です。

ただし中古物件を購入してリノベーションを行う場合は、その物件の購入費がかかります。中古物件の費用とリノベーション費用の合計でバランスを見ることが必要です。

メリット②:自由に間取りを決められる

リノベーションは自分で間取りを決められるのが魅力です。新築だとすでに間取りが決まっていて、リフォームでも内装や設備を変えることしかできません。一方リノベーションは部屋の場所を変えたり壁を取っ払って部屋の広さを変えることも可能です。

そのため、家族の増員にあわせて部屋を増やしたり、家事の動線を確保するために対面式キッチンに変更したりなど、思い切った間取りの変更ができます。

デメリット①:耐久性は新築と比べて劣る

リノベーションは既存の骨組みを使うことになるので、新築と比較して耐久性が劣ります。そのため築年数の古い中古物件を購入する場合は、新耐震基準を満たしていない場合があるので注意が必要です。

1981年6月以前の建物だと新耐震基準ではなく、旧耐震基準に基づいた設計になっている可能性があります。その場合は、耐震診断を行って必要な分の補強工事を行うことが必要です。またマンションだと建物全体に関わることになるので、個人で補強工事を行うことはできません。

そのため中古物件を選ぶときは、新耐震基準を満たした物件を選ぶと工期が延びずスムーズです。

デメリット②:住むまでに時間がかかる

中古物件を購入してリノベーションを行う場合、「物件探し→レイアウト決め→資材決め→…」など、自由度が高く決めることが多いです。そのため、打ち合わせも含めて実際に住むまでは最低でも半年ほどかかります。

中古マンションをリノベーションする場合は管理組合の承認を得る必要があり、その理事会は1ヶ月~3ヶ月に1回など頻度が少ないです。そのため、その承認を得るために時間がかかることもあります。

早めに住みたい場合は、リノベーションをする規模を小さくしたり、あらかじめリノベーション済の住居を購入することも検討しましょう。

デメリット③:持ち家のリノベーションだと仮住まいが必要

今住んでいる住居のリノベーションを行う場合は、工事の間、仮の住まいが必要になります。工事を行う場所や規模にもよりますが、部分的なリノベーションでも水回りだと生活に影響がでます。

リノベーションを検討するときは、仮住まいの引越し費用や住居費も予算に組み込んで考える必要があります。ワンストップリノベーションを提供する業者だと、この仮住まいの手配も一括して行っているところもあります。

リノベーションの流れ

リノベーションの流れは依頼する業者によって異なりますが、大まかに以下の通りです。

流れ かかる時間の目安
1.物件探し・内見・ローン契約・購入 約1ヶ月
2.現場調査 約1~2時間
3.レイアウト等の相談・打ち合わせ 約2.5~3ヶ月
4.工事・竣工検査 約2.5~3ヶ月
5.入居 【計6~7ヶ月後】

中古物件を購入してリノベーションをする場合、ローンは2種類に分けられます。1つ目は「物件購入とリノベーションがセットになったものを選ぶ場合」、2つ目は「物件購入のためのローンとリノベーションローンを別々で組む場合」です。

ローンの種類は金利や借入期間、保証人の必要可否など様々です。リノベーション業者にはファイナンシャルプランナーが在籍しているところもあるので、ローンについては事前に相談しておくと安心です。

現場調査では、建物の老朽化具合や壁などの採寸を行います。現場調査を行うことで必要な資材の見積もりを出したり、希望のリノベーションが可能かが分かります。

また業者との打ち合わせは2~3時間の話し合いを計3~5回行うことになります。この着工までの期間が一番忙しいといわれており、打ち合わせの合間にショールームなどを見学して具体的に中身を決めていきます。

工事が終わったら、竣工(しゅんこう)検査を行います。竣工検査とは依頼主が立ち会って、施工に問題がないかを確認する作業です。この検査で問題がなければ入居となります。

ちなみに今住んでいる家をリノベーションする場合は、中古物件購入に関する手続きが省かれるため比較的簡素です。

リノベーションにかかる費用

リノベーション費用は、一度骨組みの状態にした場合でも600万円~900万円が相場といわれています。一般的には1㎡あたり10万円です。

ただし使用する資材や配管工事の有無によっても費用は変わるので、一度見積もりをとるのが確実です。

概算の見積もりなら、調査から見積書の作成まで約1~2週間でできます。また複数の業者で相見積もりをすると、自分たちの工事の適切な価格帯を知ることが可能です。ただし、相見積もりをする場合は見積もりが無料であることを事前に確認しましょう。

また相見積もりをとる業者は、2~3社が適切です。あまりにも多くの業者に依頼すると、対応が立て込み負担になってしまいます。相見積もりをする場合、あとで断りの連絡を入れることも念頭においておきましょう。

まとめ

リノベーションについてまとめると以下の通りになります。

  • リノベーションはプラスαで付加価値をつけること
  • リフォームはマイナス状態を元に戻すこと(工事規模はリノベーション>リフォーム)
  • ワンストップリノベーションは一括で依頼できて便利
  • リノベーションは自由度が高い分、住むまでに時間がかかる

リノベーションは一生モノの高い買い物といっても過言ではありません。納得できる仕上がりにするためにも、時間がかかることを加味して余裕をもって準備しましょう。また見積もりを出してもらうと、多くの場合は最初予算をオーバーします。そこからどこを削るのか相談していくことになりますが、しっかりと納得できるまで話し合うことが大切です。トラブルを避けるためにも、打ち合わせの段階で疑問があれば確認するようにしましょう。

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