キッチンのリフォームで何ができる?工事パターンとキッチンの種類

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2024年12月26日
キッチンのリフォームで何ができる?工事パターンとキッチンの種類
キッチンのリフォームをお考えの方は、「とりあえず今あるキッチンを新しくしたら大丈夫」と思っていませんか? キッチンにもI型やL型など形状に違いがあったり、対面型にするかでも雰囲気は変わってきます。この記事ではキッチンの種類やリフォームのパターンについてご紹介します。施工業者に「こんなキッチンにしたい」と具体的に要望を伝えるためにも、基本的なことを知っておくとスムーズです。
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ライター:のはら

目次

キッチンには3種類ある

キッチンのリフォームをするにあたって、リフォーム後のキッチンの形状を決める必要があります。キッチンの種類の分類は業者によって違っていたり、細かく分けているところもありますが、ここでは主に3つに分けてご紹介します。

I型キッチン

I型キッチンはコンロ、調理台、シンクが横に並んでいるタイプのキッチンです。

大きく壁付けタイプと対面型の2つの設置方法があります。

メリットデメリット
・壁付けだと狭い場所でも設置できる
・一列だから体の向きを変えることなく作業効率がいい
・キッチン一式の交換のみだと比較的安価
・対面型だと場所をとる
・対面型だと水はねやリビングへの匂いの充満に注意が必要
・横移動メインなので複数人だと窮屈

壁付けだと狭い場所でも設置できます。対面型のほうが場所をとるので、設置するときは十分なスペースを確保する必要があります。

さらにI型の対面型キッチンで、一部が壁についているものを「ペニンシュラ型キッチン」、完全に島のように孤立させているものを「アイランド型キッチン」といいます。

ペニンシュラ=半島という意味で、アイランド型と比べて省スペースで設置できます。またアイランド型は複数人で調理するときに便利です。プライベート空間としてキッチンを隠したい場合には向きませんが、おしゃれで開放的な作りになります。

L型キッチン

L字型に壁に沿って部屋の角に設置されているキッチンです。コンロとシンクが対角になっており、移動距離が短いのが特徴です。調理台は角部分になります。

メリットデメリット
・動線を確保しやすく作業効率がいい
・複数人で作業しやすい
・設置には十分なスペースが必要
・角部分がデッドスペースになりやすい

L型キッチンも一部を壁に付けて対面型にできます。この場合も「ペニンシュラ型キッチン」と呼ばれることがあります。

L型はカウンター部分に段差を付ければ手元を隠すことも可能です。またカウンター部分をバーのようにすることもできます。レイアウトの幅も広いのが特徴です。

セパレート型キッチン

セパレート型キッチンは、コンロとシンクを別の場所に分ける設置方法です。Ⅱ型とも呼ばれます。限られた場所でも対面型キッチンにすることが可能です。

メリットデメリット
・省スペースで対面式にできる
・複数人で作業を分担できる
・移動距離が少ない
・収納場所を広くとりやすい
・コンロとシンクが離れているので煮汁や水滴が垂れやすい
・価格が高い

セパレート型キッチンだと孤立しているシンクとダイニングテーブルを一体にすることも可能です。またシンクの下を丸ごと収納にできるので、その分広い収納を確保することができます。

ただし、床が汚れやすいので適度に掃除を行ったり、キッチンマットなどを敷いて汚れを防止することが必要です。

キッチンリフォームは全部で3パターン

キッチンのリフォームでは、リフォームの規模によって以下の3種類に分けることができます。

・キッチンのみ新しくする
・壁紙や床材など内装も変える
・キッチンの形状や場所を変える

キッチンのみ新しくする

I型からI型のキッチンに変えたり、L型からL型に変える場合です。

I型キッチンのリフォーム費用の相場は50~120万円です。またL型だと50~200万円程度かかります。対面型に変更する場合はさらに高くなりますが、キッチンのみを変更する場合は比較的安いです。

家事動線や広さは変えずに、シンクや水栓を最新式に変えたい場合や、収納をスライドの引き出しにしたい場合はキッチンのみの交換でよいでしょう。

またIHに変更したり、食洗機を追加することも可能です。その場合は、施工業者に配線を確認してもらう必要があるので一度打ち合わせ時に相談しましょう。

壁紙や床材など内装も変える

キッチンのリフォームではキッチンのデザインにあわせて周囲の壁紙や床材も変更できます。場合によっては間取りを取っ払うことも可能です。

内装リフォームを行う場合の費用は、どの場所をどの資材にするかによって大きく変わります。内装の変更もお考えの場合は、一度業者に見積もりをとるのが確実です。

キッチン設備のみのリフォームと比べて工期は長くなりますが、周囲に汚れなどがあればまとめて交換するのもおすすめです。

キッチンの形状や場所を変える

I型からL型に変えたり、対面型に変えることもできます。キッチンの配置を変えるため、家事動線を大幅に変更することができます。キッチンの形状が変わるので、十分なスペースがあるのか事前に確認が必要です。

費用は100~200万円かかります。また1階から2階へ移動させる場合などは、250万円近くかかることもあります。ちなみに大幅に工事を行う場合、マンションだと施工自体が難しい場合があるので注意が必要です。

またフロアを移動する場合、壁の取り壊しやダクトの移動なども必要になるので費用は高額になりやすいです。

ショールームでは何を見るべき?

キッチンをリフォームする場合、デザインだけでなく機能面も確認する必要があります。ショールームでは以下の点を確認しましょう。

家事の動線を意識する

キッチンを変えるにあたって、自分にとって使い心地がよいのかも重視しましょう。コンロやシンクの距離が離れていると使いにくくなります。目安として冷蔵庫、シンク、コンロを結んだ長さが510cm程度になるのが理想です。

調理台の高さ

調理台の高さが高すぎたり、低すぎたりすると腰痛になったり、包丁を握りにくくなったりします。自分にあった調理台の高さは「身長(cm)÷2+5cm」の計算式で求めることが可能です。

例えば身長160cmだと、調理台の高さは床から85cmが理想です。キッチンの高さは日本工業規格(JIS)により5cmごとに設定されています。(例80cm、85cm、90cm、95cm)

計算式を参考に自分に合った高さを選ぶようにしましょう。

ちなみにショールームでは靴を履いていることが多いと思うので、靴を脱いで高さを確認するのがおすすめです。

マンションでキッチンリフォームする注意点

マンションでキッチンをリフォームする場合、いくつか注意点があります。

管理規約で制限されている場合がある

マンションだと使用できる床材が制限されている場合があります。下の階に住んでいる住民に考慮して、防音や遮音効果のある床材を使うためです。

キッチンのリフォームを考えている場合は、まずマンションの管理組合に相談して管理規約を確認する必要があります。

排水管の都合で移動できない場合がある

マンションだと排水管の位置によって移動できない場合があります。とくにコンクリートの構造体に配管が埋め込まれていたりすると移動は困難です。

床下に余裕がある作りになっていると、キッチンの移動は可能です。2000年以降に建てられたマンションは床下に余裕のある場合が多いですが、1980年以前に建てられた築年数の古いマンションだと床下に余裕のない場合があります。

キッチンのリフォームで場所の移動を考えている場合は、事前に管理組合に図面を確認し、施工業者に相談しましょう。

IHに変更できない場合がある

ガスコンロからIHに変更する場合、電気容量の関係で断られる場合があります。もともとマンションは30A~50Aの電気容量が設定されています。

しかしIHを設置する場合、追加で20Aほどの電気容量が必要です。マンションは全体で電気の供給量が決まっているので、追加することができない場合があるのです。とくに築年数の古いマンションだと全体の電気供給量が少ないので、断られる可能性が高くなります。

またIHに変更するにあたって、分電盤の数が足りずにブレーカーの増設工事が必要になる場合があるため、その分費用が高くなることも考えられます。

まとめ

キッチンのリフォームはまずどのような形状のキッチンにするのか、どこまでリフォームするのかを決める必要があります。またキッチンのみ変えたり、内装も含めて場所を移動する場合などによって、かかる費用も異なります。具体的な費用は一度見積もりをとるのが確実です。キッチンのリフォームをお考えの方は、まず見積もりだけ依頼して検討してみるのもおすすめです。

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