お風呂のリフォーム費用・期間・種類について分かりやすく解説

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2024年12月27日
お風呂のリフォーム費用・期間・種類について分かりやすく解説
お風呂のリフォームは戸建て、マンションの場合ともに約50万円~150万円が相場となっています。ただし、費用はリフォームの内容によって異なります。この記事ではお風呂のリフォームでどのようなことができるのか、基本知識をご紹介します。お風呂のリフォームをお考えの方はぜひご参考ください。
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ライター:のはら

目次

お風呂には2種類ある

お風呂には組み立て式の「ユニットバス」、タイル張りの「在来浴室」の2種類があります。リフォームでは施工業者にどのようなお風呂場にするのかを伝える必要があるので、この2種類の違いを知っておくとスムーズです。

セット商品の「ユニットバス」

ユニットバスは、浴槽、天井、床などの各パーツを現場で組み立てるタイプの浴室です。各パーツは工場で作られる規格品で、ショールームと同じような出来にできるのでイメージ通りの浴室にしやすいです。近年はリフォームでユニットバスにするご家庭が増えています。

このように、現場で組み立てる方法を「ユニット工法」と呼ぶことからユニットバスと呼ばれています。ちなみにトイレと一体になっている浴室をユニットバスと呼ぶこともありますが、最近ではこの組み立て式の浴室をユニットバスと呼ぶことも多いです。

ユニットバスは水はけがよく、掃除がしやすいというメリットがあります。またユニットバスは断熱性に優れており、冬でも室内が寒くなりにくいという特徴があります。ユニットバスには使用資材や機能によってグレードがあるので、予算にあわせて選びましょう。ユニットバスの種類は設備業者のショールームに行ったり、カタログを請求することで選ぶことができます。

オーダーメイドの「在来浴室」

在来浴室は通常の部屋に防水加工を施し、コンクリートなどで壁や天井を作るタイプの浴室です。昔ながらの施工方法で、タイル張りになっていることが多いです。

在来浴室は、経年により防水性が劣化しやすい傾向があります。またユニットバスと比べて工事期間も長いです。

しかし在来浴室は規格が決まっているユニットバスと違い、窓の位置まで自由に決められます。設計の自由度は高いので、予算に応じて個性的な資材を選びたい場合にはおすすめです。

工事期間の目安

お風呂場のリフォームは、以下の3パターンに分けられます。それぞれのパターンについて詳しくみていきましょう。

パターン 工期目安
在来浴室→ユニットバス 平均4~7日
ユニットバス→ユニットバス 平均3~4日
在来浴室→在来浴室 2週間~3週間

在来浴室からユニットバスは4~7日

在来浴室からユニットバスにリフォームする場合、土間のコンクリートの基礎工事をした後に乾かすための養生日を設けます。そのため、既存のお風呂がユニットバスの場合と比べて工期は長いです。

在来浴室からユニットバスへリフォームする工程は以下のようになります。

日数 工事内容
1日目 解体工事
2日目 給排水の配管工事
換気扇・照明の配線工事
土間工事
3日目 養生日(乾燥)
4日目 ユニットバス組み立て
5日目 内壁造作工事
外壁工事
6日目 壁紙・床材張替工事
ドア設置

風呂場の工事自体が終わるとお風呂に入ることができるので、残りが内装工事のみになる5日目からは入浴可能です。ただしリフォーム内容によって工事期間の目安が異なるので、いつから入浴可能なのかは直接業者に確認するようにしましょう。

ユニットバスからユニットバスは3~4日

ユニットバスだと土間の工事がないので、その分工期は短いです。浴槽だけの交換だと1日で終わる場合もあります。ただしユニットバスのグレードが高いものやミスト付きなど多機能なものはその分工期が追加されます。

ユニットバスから新しくユニットバスへリフォームする工程は以下のようになります。

日数 工事内容
1日目 解体工事
2日目 給排水の配管工事
換気扇・照明の配線工事
3日目 ユニットバス組み立て
4日目 内壁造作工事
外壁工事
5日目 壁紙・床材張替工事
ドア設置

ユニットバスからリフォームを行う場合、目安として4日目からはお風呂に入ることができます。また解体工事と配管工事を同日に行うことで工期を短縮できますが、最低でも4日はかかると考えておきましょう。

在来浴室から在来浴室は2~3週間

在来浴室の場合、下地補修や防水加工などの施工内容によって工期は大幅に異なります。また一からお風呂場を作るということになるので、3週間ほどかかる場合もあります。

在来浴室のリフォームの工程は床や壁のタイル工事や塗装工事も含みます。詳しい工程は、詳しくは業者に確認するようにしましょう。

浴槽に使われる素材によって価格が異なる

お風呂の浴槽に使われる素材にもいくつか種類があり、その素材によって費用が異なります。浴槽のみの交換をする場合や、お風呂場のリフォームで浴槽にこだわりたい場合は浴槽の素材から選ぶことも可能です。

浴槽素材の種類 特徴
【FRP】約2万円~40万円 FRPはガラス繊維強化プラスチックのことです。軽量で防水性が高く、他の素材に比べて価格が安いのが特徴です。
浴槽のみの料金だと、約1万円~35万円と幅広いです。
【人工大理石】約5万円~50万円           天然の大理石よりも水に強いという特徴があります。セメントや樹脂が混じっているので、加工がしやすく浴槽にも使用されています。アクリル系とポリエステル系から選べます。
【ホーロー】約10万円~60万円 ホーローは金属の表面にガラス加工を施したもので、特有の光沢や触り心地がなめらかなのが特徴です。
金属でできているため熱伝導がよく、保温性に優れています。また表面がガラス質なので、カビが発生しにくいという特徴もあります。ただし、重量が重いので2階以上に設置する場合は補強工事が必要になることもあります。
【ヒノキ】約20万円~40万円 衝撃に強く、保温性にも優れています。また木特有の香りを楽しむことができます。最近だと腐りにくい加工を施しているものが増えており、長い期間使用できるようになっています。
【ステンレス】約2万円~30万円 1970年頃にはすでに普及していた浴槽です。耐久性と保温性に優れていますが、キズが付きやすいです。ただしホーローと比べても錆びにくく、汚れもつきにくいのでお手入れはしやすいです。

ユニットバスでは決められた浴槽のなかから選ぶという流れになります。ユニットバスだとFRPや人工大理石が多いですが、一部のユニットバスではステンレスなども選ぶことができます。

お風呂リフォームで付けられるオプション

リフォーム業者とリフォームの内容について打ち合わせをしている時などに、オプションを追加するか話し合う機会があると思います。お風呂のリフォームでつけられるオプションには以下のものがあります。

追い焚き

追い焚きは冷めてしまったお湯をもう一度温めなおす機能です。お湯を抜く必要がないので節水につながります。

ユニットバスでは様々な機能のついた浴槽を選びますが、追い焚きがついていない場合は追加で依頼できます。追い焚き機能のみをつける場合、配管工事が必要になります。そのため、リフォームと同時に行うことが可能です。

テレビ

浴室にはオプションでテレビを設置できます。画面の大きさは7型や12型、24型などから選べます。地上デジタル放送やワンセグ対応のものなど様々です。また別途で外部の配線工事を行うと、ブルーレイディスクと接続できたりインターネットと接続してデータ放送を楽しむこともできます。

浴室暖房乾燥機

浴室暖房乾燥機とは、暖房、乾燥、換気、涼風、24時間換気の機能がついた設備です。室内で洗濯物を干せたり、冬場は暖房、夏場は涼風をつけることで浴室を快適に過ごすことができます。

設備業者によっては、浴槽のお掃除機能や洗面所の暖房機能と浴室乾燥をまとめて設置することでリモコンの数を1つにまとめることもできます。

ジェットバス

ジェットバスは浴槽の穴から泡やお湯が噴き出す機能です。マッサージ効果によって血行が良くなったり、美容効果があるとされています。噴出口の位置はメーカーによって異なるので、ショールームなどで確認するようにしましょう。

ジェットバスは音が気になると思いますが、最近ではマンションなどの賃貸住宅でも音が気にならないように騒音対策をしているタイプも登場しています。

手すり

お風呂場は滑りやすい箇所です。高齢の方に限らず転倒の危険性を軽減するために手すりの設置は効果的です。手すり自体の費用は1万円以下で収まりますが、設置費用が2万円~3万円かかるので、合計で3万円~5万円ほどかかります。

手すりの形状はL字型や水平型があります。また浴槽内に手すりを設置できるタイプもあるので、ぜひ検討してみてください。

バリアフリー工事だと介護保険が使える

バリアフリー工事では介護保険の支給を受けることができます。上限は20万円で、バリアフリーとみなされたリフォーム費用のうち7割~9割が給付されます。デザインなどバリアフリーとみなされない費用は含みません。

バリアフリー工事で支給を受けるための条件は以下の通りです。

  • 利用者が要介護認定で「要支援」もしくは「要介護」に認定されている
  • リフォームを行う建物が利用者の被保険者証と同じ住所である
  • 利用者が実際に住んでいる(福祉施設にいたり、入院中ではない)

また利用者1人につき1度のみの利用となります。ただし要介護度が3段階以上上がった場合は再度支給が可能です。

介護保険で支給を受ける場合は、事前に市町村に連絡しましょう。事後だと申請を受け付けてもらえません。またバリアフリー工事を行う場合はケアマネージャーに相談の上、何が必要なのかリフォームの計画を話し合うと安心です。

マンションだとハーフユニットバスにする方法も

マンションだとユニットバスにしたくても広さに制限があり、交換できない場合があります。そのような時は、ハーフユニットバスにする方法もあります。

ハーフユニットバスは下半分がユニットバス、上半分が在来浴室になっているタイプです。ユニットバスにしたくても天井部分に十分なスペースが無い場合でも取り付けることができます。また通常は1坪や1.25坪の大きさですが、オーダーメイドで広さを調整することも可能です。

ハーフユニットバスの設置費用の目安は50万円~200万円です。壁材によって価格が変わるため、費用にも幅があります。

またお風呂のリフォームでユニットバスが入らない場合、通常は在来浴室にするしかありませんが、ハーフユニットバスを使うことで費用を抑えられます。

まとめ

一般的にお風呂のリフォームはユニットバスにすることが多いです。しかし、こだわりがある場合は在来浴室にしたり、十分な広さが無い場合はハーフユニットバスにするという方法もあります。リフォーム内容も様々なので、お風呂のリフォームを検討している方は、一度業者に相談するのもおすすめです。

▼この記事のまとめ
  • ユニットバス、在来浴室、場合によってはハーフユニットバスから選べる
  • 工期は既存のお風呂の種類によっても異なる
  • 浴槽にも種類がある
  • お風呂リフォームではオプションもつけられる
  • バリアフリー工事だと介護保険で給付を受けられる

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